ホーム > ステンレス生誕100周年 サイトマップ
サイト内検索
Submenu
 
ステンレス生誕100周年を記念して、「ステンレスの歴史6分間ビデオ」が作成されました。
ステンレス鋼が発明されてから、今年(2012年)は100周年という歴史的な年にあたります。錆びないというすばらしい特性を持つステンレス鋼。その誕生を祝って、国際ステンレス鋼フォーラム(ISSF)によりステンレスの歴史が6分間でわかるビデオが作成されました。このビデオをご覧になって、ステンレスをより身近に感じていただけたら幸いです。

ビデオはこちら http://www.euro-inox.org/e/map/other/video/100years/DSL.html

ISSFステンレス生誕100周年記念ビデオ・ナレーション(和訳)


人類は5000年以上前から鉄を使ってきましたが、科学者がそれまで知られていなかった金属を次々に発見するようになったのは18世紀に入ってからです。

例えば1751年にスウェーデンの科学者アクセル・フレドリク・クローンステッドがニッケルを発見し1778年には別のスウェーデン人カール・ヴィルムヘルム・シューレがモリブデンを発見します。

さらに1797年、フランス人のニコラ・ルイ・ヴォークランがクロムと呼ぶ新しい金属を見つけます。

1900年代には数名の冶金学者が鉄とクロムの合金を使った実験を成功させ、こうした合金が非常に高い耐食性を持つことを発見します。しかしまだ耐食性のメカニズムの完全な解明には至りませんでした。

1912年にドイツでエドワルド・マウラーとベンノ・シュトラウスがクロムとニッケルを含有するステンレスの最初の製造特許を取得します。今日ではこのオーステナイト系ステンレスは18−8とも呼ばれ、世界のステンレス生産の60%を占めています。

1913年に英国のシェフィールドでステンレスの最初の営業生産が開始されます。この画期的出来事の功労者はハリー・ブレアリーです。ブレアリーは非常に耐久性のある鉄とクロムの合金を開発します。マルテンサイト系ステンレスと呼ばれるこれらの鋼種群は間もなくナイフなどに使われるようになり、刃の切れ味が落ちず、またさびないことから好評を博しました。

ほぼ時を同じくして、米国ではフレデリック・M・ベッケットとクリスチャン・ダンツィゼンがフェライト系と呼ばれる別のステンレス鋼種群を開発します。今日ではフェライト系は世界のステンレス生産の30%を占めています。

1920年までの10年足らずの間にオーステナイト、マルテンサイトおよびフェライトの主要3鋼種群は大きな進歩を遂げ、今日でも様々な用途に使われています。

1930年代に入るとスウェーデンの冶金学者が1つの合金内にオーステナイト組織とフェライト組織が併存する「二相ステンレス鋼」という新しい鋼種群をパルプ・紙産業用に開発します。

今日ではこうした鋼種群は高い耐食性と高強度が求められる石油化学産業や海水淡水化など様々な用途で広く使われています。また全体が二相ステンレス鋼で作られた橋も見られるようになっています。

ステンレスには非常に多くの利点があるため、例えば、食洗機の内装、自動車の排ガス装置あるいは建物内部や外部の手すりなどでは最も一般的な材料となっています。ステンレスの利用により、これらの製品の寿命は従来よりも大幅に延びています。従って、1970年から2010年の間にステンレスの年間需要が300万トンから3,000 万トンに増加したのも不思議ではありません。その長期的成長率は今でも6%という高い水準を誇っています。

今日、ステンレスのおかげで、世界の乾燥地帯にきれいな水を供給し、世界の人口増に対応する食料を生産し、薬品の大量生産ができるようになっています。多くの産業でステンレスがコスト効率の良い量産体制を支えています。さらにステンレスのおかげで多くの高級な製品の価格が手ごろな水準まで下がり、広く普及するようになりました。

ステンレスは持続可能な材料なので、将来的にも有望で、正しい鋼種を選択すれば何十年も使用できます。また使用後も、品質が落ちることなく100%リサイクルできます。

将来にわたり、人類は新しい課題に直面することでしょう。こうした課題の多くに対し、ステンレスがソリューションを提供することも十分考えられます。例えば、ステンレスは、燃料電池やバイオガスなど代替エネルギーの生産で不可欠な役割を果たし、また核融合の研究にも役だっています。

ステンレスは最初に作られてからわずか100年で我々の日常生活の一部となりました。今後100年間、さらにどんな発展を遂げるか想像するだけでも楽しみです。

                        以上        


 
このページのトップへ

Powerd by NC network